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wimp solo exhibition [GHOSTS].

[November 10-November19 ,2019]

寓話はシンボルを分解する方法として最適な方法である。寓話は作者不明のものが多く、口頭で伝承されることで話の真意は変わらないものが多いかそこに登場する生き物はしばしば土地や風土に合わせて変化していく。
このように寓話は反復の行為であり、反復が起きれば起きるほど物質の輪郭は曖昧になりズレが生じる。このズレこそが物事の本質を見極める方法ではないのだろうか。

反復がおこす「ズレ」は一見何もないようだが確かにそこにある感触のものであり、まるで亡霊のようだ。今回の展示をその亡霊を探し迷う迷宮として位置付けしたい。

この亡霊を探す行為は現代の明るい空で星を探し、さらにはその星々を繋げて星座を探すような困難な作業かもしれない。けれども星座には決まって多くの神話が付随している。神話には理がある。多くの先人たちは生活の中ですでに空に線を描き形を見出している。
亡霊は追いかける行為は、無限にある星の中で星座を見出すのと同様に今は見えないが必ずそこにあるものである。この世界でよそ見をして、波に飲まれて死なないように迷路に迷う。

Photography by Aya SUZUKI

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